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ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」を読んだら、名著だった件

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ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」が増刷されたらしく、2,376円で購入し読んでみました(一時期プレミアがついて3万円近くで取引されていました)。

私、読書が趣味でして、今までノンフィクションを中心にかなりの本を読んできましたので、ちょっとやそっとで名著認定はしません。・・・が

この本、凄いです。

まさに誉れ高き名著です。ノンフィクションの投資本にも関わらず、面白い小説のように興奮しながらページをめくっていました。そして自分が今まで株式投資に関して思い込んでいたことを、ことごとく否定してくれました。アマゾンのレビューでも皆さん書いてますが、ちょっとまとめてみます。

株式投資による比類なきリターン

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上の図は有名なグラフで、現在の価値で1ドルを1801年に株や国債、金、ドルにそれぞれ投資したとして、2003年にその価値がどうなったのかを表した図です。この図をサッと見ると株が他の資産に比べて数倍増えているように見えますが、縦軸が対数目盛で表されているため、実際には圧倒的な差をつけています。

具体的には株は、長期国債の557倍、短期国債の1985倍、金の43万倍、ドルの853万倍に価値が増加しており、その額59万7,000ドルです。ドルに至っては保有するだけ損であることがわかります。

成長する企業が必ずしも高いリターンを生むわけではない

この本の第1章には、重要でかつ意外な真実が書かれています。

ほとんどの人は、キラ星の如く輝く成長率の高い企業を見つけて株を買いたいと思っています。仮にそのような成長率の高い、どんどん大きくなるような企業の株を買って長期間保有したとしても、必ずしもリターンがいいわけではないのです。
私はこの不都合な真実を知って愕然としました。

具体例をあげましょう。

1950年に、エクソン・モービル(ティッカー:XOM)とIBM(ティッカー:IBM)にそれぞれ1,000ドルずつ投資し、配当金は全額2つの株に再投資します。2003年の時点でどちらの株の方が時価総額が高いでしょうか?

答えの前に1950年から2003年までの2つ企業の主要指標を見てましょう。

ご覧のとおり、IBMはXOMを圧倒しています。特にEPSは年率3ポイント以上の差をつけています。また、1950年から今までの歴史が物語るとおり、ハイテク産業は素晴らしく成長し、エネルギー産業は衰退の一途でした。それは、多くの投資家が予想していたことでもあります。

ところが、時価総額が高いのはXOMなのです。

XOMは1,000ドルが126万ドルに、IBMは1,000ドルが96万ドルになっていたのです。

期待値の低い株にこそ投資すべし

なぜこんな結果になるのでしょうか?答えは下の図のとおりです。

なんてことはありません。IBMの株価は常に高すぎたのです。IBMは成長しました。しかし、多くの投資家も成長を期待し、IBMはその期待に答えられなかったのです。一方XOMは、多くの人が大した期待もせず、株価は常に安い水準だったのです。したがって、XOM株を保有していた人は、高い配当利回り金を受け取り、より多くのXOM株を買い増しすることができたのです。

ここで重要な事実が浮かび上がってきます。それは、資産増加のほとんどの要因は配当利回りとその再投資によるものだ、ということです。また、キラキラしたみんなの人気を集める企業でなくて、いつも変わらず地味で退屈な企業こそ高いリターンを生むのです。

まとめ

この本には、さらに面白い事実が書かれています。それは実際に手にとって読んでみてください。

この本を読んでみて改めて基本方針を再考しました。そして、その方針に変更は必要ないと確信した次第です。

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