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【書評】日本 1852 ペリー遠征計画の基礎資料~ペリーは船内でこれを読んでいた~

書評
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以前、ペリー提督日本遠征記という本を紹介しました。

【書評】ペリー提督日本遠征記ーこれを読まずして日本の夜明けは語れないー
ペリー提督と言えば、日本に開国をせまり鎖国を終わらせた人物として有名です。

その中で、ペリー提督率いる遠征隊は事前に日本に対する正確な知識をリサーチしていた、と紹介していました。

今回はその資料の中の一つである、「日本 1852 ペリー遠征計画の基礎資料」という本をレビューします。

日本 1852は日本を紹介したウィキペディア

この本はイギリス人の歴史家、チャールズ・マックファーレン(1799~1855年)によって編纂され、その名の通り1852年に刊行されました。

その当時、日本は鎖国していましたので、当然チャールズ氏は日本を訪ねたことはありません。そのため、チャールズ氏は過去数世紀に渡って日本を訪れた外国人が遺した資料を基礎として、本書を書き上げています。

取り扱う題材も、

  • 西洋との接触
  • 地理
  • 民族と歴史
  • 宗教
  • 政体
  • 動植物
  • 科学技術
  • 文化、言語

と多岐に渡っており、正に日本を紹介するウィキペディアのような内容となっています。

ちなみに、ペリーが日本に来航する直前である、1852年に本書が出版されたのはたまたまではなく、アメリカ国内で高まる日本開国熱に応えるべく編纂されており、ペリー提督のために書き上げた本と言っても過言ではありません。

当時の日本を正確に捉えている

さて、その内容についてですが、所々細かいミスはあるものの、非常に正確です。

特に、天皇と将軍という権力の二重構造については、かなり掘り下げて分析しており、その内容が精緻であることに驚きを禁じ得ません。

過去数世紀分の日本に来た外国人による伝聞だけで、ここまで日本を正しく理解出来るものなのかと、感嘆させられます。

日本開国はアメリカの一大国家プロジェクトだった

これ、私も認識していなかったのですが、当時のアメリカにとって、日本開国は正に一大国家プロジェクトだったのです。アメリカ海軍力の四分の一を使った、と言えばその本気度が分かります。

歴史の教科書では、単にアメリカが日本へ開国を迫った、とだけ書かれていますが、あの当時のアメリカの、日本への情熱は並々ならぬものがあったことが理解できます。

ところが、情熱はあったものの、当時新興国だったアメリカは日本に対する体系的な知識を持っていませんでした。さらに、当初日本開国を委ねられていたのは、ペリーではなく別の人物で、日本へ行くギリギリのタイミングでペリーが提督としてその任に当たることになったのです。

つまり、日本開国はアメリカの一大国家プロジェクトであるにもかかわらず、ペリー提督にすれば、ぶっつけ本番のような有様でした。

そこで、ペリー提督はこの本を含む日本に関する文献を遠征隊の船に持ち込み、日本までの長い船旅のなか、必死に読み込んだことは想像に固くありません。

アメリカの対日政策の原点を理解出来る

本書を読めば、当時の日本が鎖国しているにもかかわらず、丸裸にされているのが分かります。

本書はアメリカの対日政策の原点であるといっても過言ではありません。

相手国との交渉事を有利に進めるうえで、いかに相手国の総合的な情報が大事であるのか、それが良く分かる良書です。

Go For Broke!

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書評
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億り人を目指すサラリーマン日記 -Investment Strategy:US Stock×iDeCo-

コメント

  1. Ar30 より:

    面白そうですね!
    幕末好きなので読んでみたいです!