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個人型確定拠出年金の年代別運用商品選択状況を考察【若年層はもっとリスク資産へ振り向けよう】

法改正によりほぼ全ての現役世代が加入可能となった確定拠出年金。

今回は個人型に絞って、年代別運用商品選択状況を調査し考察します。

なお、本記事は運営管理機関連絡協議会の確定拠出年金統計資料を元に作成しております(円グラフ及び世代別の運用割合の図も同資料から引用)。

また、いずれのデータも2017年3月末時点の数値となっています。

全世代の運用商品選択状況

まず最初に、全世代の運用商品選択状況を見てみましょう。

預貯金・保険の無リスク資産合計で、64.6%も占めています(便宜上預貯金・保険を無リスク資産と定義)。

リスク資産では国内株式型が健闘しています。また、プロには評判があまり良くないバランス型が9.4%と健闘していることも特筆事項ですね。

世代別の運用商品選択状況

続いて世代別の運用商品選択状況です(20歳未満は加入者数が少ないので割愛)。

20~29歳

20~29歳は預貯金・保険の無リスク資産合計で67.9%も占めています。若いのに手堅いんでしょうか・・・

一方で国内株式型が7.7%と、全世代と比べるとより世界全体に投資しています。

30~39歳

30~39歳は預貯金・保険の無リスク資産合計で58.8%と、投資の知識もあり積み立て残余年数も20年以上あるためか、全世代の無リスク資産割合64.6%よりは少ないですね。

また、この世代は外国株式型の割合が10.7%を占めているのも特徴の一つです。

40~49歳

40~49歳は預貯金・保険の無リスク資産合計で60.4%と、全世代の無リスク資産割合64.6%よりは少ないですね。

50~59歳

50~59歳は預貯金・保険の無リスク資産合計で66.1%と、全世代の無リスク資産割合とあまり変わらないという結果に

むしろ、この世代の資産総額が全体の50%近くを占めるので、これが全世代に影響を与えていますね。

60歳以上

取り崩し世代である60歳以上の無リスク資産が合計で68.3%と、50~59歳世代と変わらず全世代の無リスク資産割合とあまり変わらないという結果になりましたね。

また、外国株式型が4.6%と他の世代と比べるとその割合が低いですね。

若年層はもっとリスク資産に配分しよう

以上の結果を元に、世代別の運用商品割合をグラフにしたのが下図です。

グラフを見て一目瞭然。どの世代も無リスク資産(預貯金・保険)の割合が大きいです。

特に保険の割合が高いことに驚きました。

恐らく多くの人はその保険内容も吟味せずに、安心安全というイメージを優先して積み立てているものと思います(保険は非常に複雑な金融商品)。

つまり、確定拠出年金において無リスク資産の割合が高い原因は、保守的に運用云々以前に、投資に対する知識の無さに起因しているのではないでしょうか。

特に、他の世代に比べて無リスク資産への配分割合が高い30歳未満の世代は、非常にもったいない運用をしています。

30歳未満の若年層であれば、

  • 運用益が非課税
  • 給付時も税制優遇
  • 積み立て期間が30年以上

の3点をしっかり意識して、より大きなリターンが得られるような資産配分にすべきです。

リスクを過剰に恐れる必要はありません。

下図のとおり、株式や債券などのリスク資産も長期に渡って積み立て投資をすれば、トータルリターンはしっかりとプラス圏内に収まっています。


出典JPモルガンGuide to the Markets

リスク資産への投資で得た利益に税金が掛からない(掛かっても少しだけ)というのは、非常に大きなメリットなんですよ。

無リスク資産は資産全体の中で管理しよう

そもそも、確定拠出年金だけで資産形成をしている人はいないはずです。確定拠出年金はあくまでも自分の資産全体の一部分でしかありません。

したがって、無リスク資産は資産全体の中で管理すべきものです。

私は確定拠出年金(iDeCo)の運用配分は株式100%(先進国7割、新興国3割)としています。これだけを取り挙げれば、かなりリスクを取っているように感じますが、現預金は別に確保していますし、妻は全額無リスク資産で貯蓄しています。

つまり、別段確定拠出年金で現預金や保険に配分しなくとも、無リスク資産もしっかりと確保しているのです。

確定拠出年金で無リスク資産に大きく配分している人(特に若い人)は、今一度自分の資産全体をチェックし、確定拠出年金の資産配分を思い切ってリスク資産に変更してみてはどうでしょうか?

Go For Broke!

間違っても、手数料ばかり高い地雷商品は掴まないようにしましょう。そして、国内株式100%といった極端な配分ではなく、世界全体に満遍なく投資しましょう。
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