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【米国株】1995年の時価総額TOP10を長期保有すると市場平均を上回るのか

先日、1995年のS&P500時価総額トップ10を調査しましたが、ツイッター上でこんなお題を頂きました。

ということで、この戦略が市場平均(S&P500)を上回るのか早速検証してみました。

検証方法

検証方法は、各銘柄とも1995年10月20日に10,000ドル分ずつ購入し、それを2017年10月30日まで保有するというものです。

配当金は全て再投資するものとし、配当金に係る税金は考慮していません。

ツールはいつも通り、morningstarUSA版のPortfolio Managerを利用しています。

なお、フィリップモリス【PM】については前身であるアルトリアグループ【MO】、ロイヤル・ダッチ・シェルはクラスBの【RDS.B】をそれぞれ購入したものと仮定しました。

検証結果

検証結果は下表のとおりです。

設定来、約22年間のトータルリターンは時価総額10種が+16.49%。S&P500(TR)が+9.00%とまさかの圧勝です。

これ本当かよ!!というパフォーマンスです。

個別のパフォーマンスは次のとおりです。

ticker会社名年率リターン
MO(PM)Philip Morris27.29%
MSFTMicrosoft14.82%
JNJJohnson&Johnson11.85%
XOMExxon9.79%
PGProcter&Gamble9.46%
RDS.BRoyal Dutch Petrol7.61%
KOCoca-Cola6.75%
MRKMerck6.71%
GEGeneral Electoric5.95%
TAT&T5.57%

予想どおり、フィリップモリス【PM】が+27.29%とぶっちぎってます。

ただし、フィリップモリスを除く他の企業については、違うサービスで検証したところPortfolio Managerと同じパフォーマンスとなったのですが、フィリップモリスだけは+16.72%という値が出ております(ロイヤル・ダッチ・シェルは違うサービスで検証出来ませんでした)。

フィリップモリスは、M&Aやスピンオフなどで正確な数値が出ていない可能性もあります。

したがって、下表のとおりフィリップモリスを除く9種でも成績を算出してみました。

時価総額9種が+9.76%と、フィリップモリスを除いてもS&P500(TR)をアウトパフォームしています。

仮にフィリップモリスの成績を+16.72%として入力しても、相当程度同指数をアウトパフォーム出来ますね。

分析

では、今回の調査を通して気づいたことを簡単にまとめておきましょう。

バリュー株一本槍は厳しい

まず第一に、いわゆるバリュー株のみでは市場平均をアウトパフォームすることは難しいです。

ゼネラルエレクトリック【GE】やAT&T【T】は、日本の投資家にも人気がありますが、業績はパッとしませんでした。

それが故に株価が低迷し、高配当株と化しております。

しかし、いくら高配当株になっているとは言え、株価自体も上昇しなければ全体的なパフォーマンスは向上しません。

フィリップモリスが20世紀後半にS&P500で最も素晴らしい成績を残した理由は、株価が長期間にわたって低迷し、配当利回りが信じられないほど高くなったにも関わらず、2000年代以降に株価が上昇し、爆発的に資産が増えたからです。

フィリップモリスの株価が低迷したままと仮定すると、いくら高配当株でもここまでの好成績はを残せないことは明らかです。

配当金の再投資が重要

当たり前の話しですが、配当金の再投資が何より重要です。

下の図はAT&T【T】の1995年10月20日以降のチャートです。

22年間の株価上昇率はわずか24.66%と、ほとんど横ばいでした。

しかし、時価総額10種では最低のパフォーマンスではあるものの、トータルリターンは+5.57%とそれなりに健闘しています。

したがって、AT&Tのリターンの源泉はほとんど配当金の再投資によるものであることが分かります。

グロース株を取り入れるべき

時価総額10種で目につくのは、マイクロソフト【MFST】です。今でこそ配当利回りがそこそこの企業ですが、あの当時は無配のイケイケなグロース株でした。

しかし、その後もITバブルはあったもののしっかりと成長を続け、22年間のパフォーマンスは+14.82%と、市場平均を圧倒しています。

私は高配当株でポートフォリオを構築しようと思っていますが、それなりのパフォーマンスを追求するのなら、グロース株をポートフォリオに取り込むことは必須だと感じました。

今の時価総額トップ10で言えば、グーグルやアマゾンがそれに当たるでしょう。

S&P500は実に素晴らしい指数だ

今回の調査と分析で感じたことは、S&P500が実に素晴らしい指数であることです。

それなりのパフォーマンスを追求したいのであれば、セクターを分散しバリュー株とグロース株をミックスさせる必要があります。

しかし、特にグロース株については売りのタイミングが難しくなかなか買う勇気が湧きません。

そこでS&P500に連動したETFの登場です。

S&P500は当代きっての頭脳が集結し、バリュー株からグロース株までをも網羅し、常に銘柄を選別してくれます。

これをETFとしてわずかな経費率で運用出来ることは、素人投資家にとって福音以外の何ものでありません

バフェットが個人投資家にS&P500に連動したETFを勧める理由がよく分かります。

ズボラ投資を宣伝しておきます

最後に、今回の記事ネタを提供してくれた「つらお」氏に感謝の意を込めて、同氏が執筆したズボラ投資という本を紹介します。

これから投資を始めたい人にピッタリの本ですので、弊ブログをご覧の方でこれから投資をしようかと思っている人は、是非ともご購入下さい。

それと、ジェレミー・シーゲル氏の本を読んでいない方は、必ず読んでおきましょう。

Go For Broke!

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