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インデックスファンドへ投資すれば、必ず市場平均のリターンを手に入れられるとは限らない

インデックスファンドへ投資している限り、市場平均のリターンを手に入れる事が出来る。

これ、結構誤解されている概念です。

もちろん、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド【VTI】のみを購入しているのであれば、当然全米株式の市場平均のリターンを手に入れることができます。正確には手数料と税金を取られる分だけマイナスリターンになってしまいますが。

インデックス投資家もアクティブに運用している

あえて「インデックス投資家」という見出しをつけましたが、セクターETF、企業の大きさによって分類されているETF(小型株ETFや大型株ETF)、成長性にフォーカスしたグロース株ETFなどなど、いわゆるパッシブな金融商品をアクティブに運用している投資家が非常に多いのです。

この点については、バンガード社のパッシブ運用商品でアクティブに運用というコラムが参考になります。

一部分引用します。

もしパッシブ運用ファンドを選んでいる全ての投資家が、パッシブ運用理念に基づいて米国株に分散投資していたら、これらのファンドへの流入資金は、時価総額加重ベースで米国市場の広範の証券に分散されることになります。投資家1人ひとりがこのアプローチを採用していたら、パッシブ運用ファンドのリターンは、広範な市場指数と連動しているはずです。しかし、実際にはそうではありません。

実はパッシブ投資家は米国市場において、時価総額に応じた投資配分をしていないのです。

同じくコラムからグラフを引用します。

グラフの水色の線はインデックスファンド平均(米国籍インデックス型投資信託、米国株とセクター株に投資するETFが含まれる)を示しており、この線がベンチマークであるオレンジ色のバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド【VTI】に対してどの程度のパフォーマンスを得ているのかを示しています。

冒頭でもお話ししたとおり、VTI一本に投資していれば当然オレンジ色のベンチマーク同様のリターンを得ることが出来ます。

ところが、実際には多くの投資家はインデックスファンドを購入しているにも関わらず、ベンチマークに対して相当乖離する運用を行っています。

運用次第ではインデックスファンドへの投資でも市場を出し抜ける

上記のように、インデックスファンドを購入しているに関わらず、多くの投資家はベンチマーク通りのパフォーマンスを得ていません。

しかし、これは裏を返せば運用次第ではインデックスファンドへの投資でも市場を出し抜ける可能性があることを示しています。

しかも個別株投資につきものの倒産リスクを背負う事なく、です。

米国株投資はこうすれば一番リターン良くね?【ぼくのかんがえたさいきょうのとうしほう】という記事でも紹介しましたが、S&P500の1957~2003年のセクター別利回りは、1位がヘルスケアで14.19%、2位が生活必需品で13.36%となっています。

もちろん、未来のことは誰にも分かりせんから今後もこの傾向が続くとは限りません。しかし、このことを念頭に規律ある投資を行えばその可能性はあるのです。

インデックス投資でもクソダサい投資結果を晒すこともある

もちろん、その逆も然り。

今ITセクターが好調だからと言って、そのセクターばかりに投資していると長期的には市場平均を大きくアンダーパフォームする可能性も充分にあります。

むしろイケイケドンドンなセクターを高値づかみし、頻繁に売買を繰り返していると、個別株同様クソダサい投資結果を晒すことだってあるのです。

と言いますか、人間の非合理的な行動を見るにつけその可能性の方が高いでしょう。

改めて自分の投資スタイルを確認しよう

自分はインデックス投資家だと自認していても、上記のようにベンチマークに対して大きく乖離するような投資を行っている事が多々あります。

あなたは完全なインデックス投資家ですか?それともパッシブ商品を利用したアクティブ投資家ですか?

今一度自分の投資スタイルを確認しましょう。

Go For Broke!

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コメント

  1. 通りすがり より:

    そもそも全ての資産クラスを網羅できるインデックスは作る事ができず、
    VTI一本に投資するにしてもそれは
    「VTIというパッシブファンドをアクティブに(100%)選択した」
    「アメリカ株という資産クラスをアクティブに選択した」
    という事になります。
    複数のインデックスを組み合わせて「パッシブファンドをアクティブに運用」する場合との根本的差違はないと思います。

    また、パッシブは時価加重だ、という定義も正確ではなくバンガードの文章としては
    不用意ではないでしょうか。
    インデックスには時価加重ではなく等リスクや等ウェイトのインデックスもあり
    これらの指数をトレースする運用もパッシブです。

    VTIは天下を取ったような状態ではありますが
    「VTIの採用しているパッシブ運用から乖離したからパッシブではない」
    という基準で「パッシブかどうか」を語るのはどうかと思います。
    この話ではS&P500以外のインデックスをベンチマークしているファンドは
    全てVTIから乖離するためパッシブファンドではない、
    という事になってしまうのでは。

    • colonel_pyon より:

      通りすがり様

      返信おそくなりました。
      そのような指摘があるものと予測しておりました(笑)。
      ご指摘に異論はありません。

      ただ、バンガード社を含めて私が言いたかったことは「インデックス(パッシブ)運用しているから安心だ」ということは無く、その時々の気分で頻繁にファンドを売り買いしていると、存外にダメダメなパフォーマンスになることもありますよ、ということです。

      恐らく、通りすがりさんにとっては当然理解されていることでしょうし、何を今更だと思いますが、私のような愚かな行動を取りやすい投資家の皆さんへの記事とご理解頂けると幸いです。