スポンサーリンク

シーゲル流投資の欠点?配当課税を考慮しても高配当株への投資は止めません

マネーボイスのコラムに、とても参考になる記事が掲載されています。

最近、米国株のブログなどで「高配当貴族インデックス投資」を推奨する意見を多く見かけますが、私は「必ずしも正しい戦略とは言えない」と考えています。

タイトルのとおり、配当貴族インデックス投資を含む、高配当戦略の欠点について、深く掘り下げられています。

特に配当課税というハンディキャップについては、洞察力に富んでいます。

記事自体かなりのボリュームになるので、結論部を引用します。

<1>

キャピタルゲインもインカムゲインも本質的に同じ利益なので、どちらも平等に大切にすべきである。

<2>

インカムゲイン(配当金)は支給される度に(基本は年4回)20%課税される。一方、キャピタルゲインは投資家の判断で株式を売った時にしか課税されない。そのため、キャピタルゲインについては、投資家の意志によって半永久的に課税をスキップできる。

<3>

高配当戦略は運用コストや銘柄入れ替えコストがかかって、実際にこの戦略を採用すると、S&P500よりもリターンが下がってしまうことが多い。

<4>

高配当戦略を採用したETFはまだ歴史が浅く、この戦略が完全に有利だというエビデンスは存在していない

<5>

高配当戦略はキャピタルゲインよりもインカムゲインを重視するので、その分、政府からの課税が重くのしかかり、累積リターンが大きく押し下げられる(長期になればなるほど、税金のオーバーヘッドが大きくなっていく)。

<6>

証券会社からの目論見書、シーゲル博士の研究結果、バークシャーの株主宛ての書簡など、私たちが目にする大半の資料にはインカムゲインへの課税が考慮されていない(それを元に投資判断をすると、ミスリードにつながってしまう)。

インカムゲインをどんどん再投資して資産を雪ダルマ式に増やしていきたいと考えている人にとっては、高配当戦略は税金のオーバーヘッドが大きく、非効率だと言えます。

過去のデータをバックテストすると、配当を出さないバークシャーは一般的なインデックス投資よりも優位な立場に立っていることが確かです。

色々と論じたい箇所はあるのですが、今回は<1>キャピタルゲインもインカムゲインも本質的に同じ利益という点にフォーカスします。

株式会社への出資はギャンブル

世界で最初の株式会社は、1602年にオランダで設立された「東インド会社」です。この会社、その当時ヨーロッパでは貴重だった胡椒などをアジア圏から輸入するために設立されました。

あの時代、貴重品を船で輸送することは極めてリスクの高い事業でした。そこで、広く出資者(株主)を募り、みんなが少しずつ出資をすることにより個人のリスクを低減したのです。

で、船旅が成功しあわよくば分配金(配当金)を獲得するという、いわばギャンブルのようなものでした。

つまり、株式会社が出来始めた直後は、キャピタルゲインという概念はほとんどなく、インカムゲインしかなかったのだと推察します。

その後、株を売買する取引所が整備され、インカムゲインだけではなく、キャピタルゲインも追求できるようになったのだと思います。

今でも株式会社は胡散臭い

あの当時、株式会社への投資はギャンブルのようなもので、非常に胡散臭いものでした。

しかし、現代に入っても東芝やエンロンの粉飾決算など、株式市場の胡散臭さは解消されていません。

これからも、上場企業の不正事件は無くならないでしょう。

つまり、程度の差こそあれ、今でも株式会社が胡散臭いことに変わりはないのです。

※株式会社のいい加減さについては、バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」で詳しく紹介されています。

キャピタルゲインとインカムゲインは同じ利益ではない

つまり、無配当株や極めて低配当の株を保有することは、その株の上場市場全体が健全(監視の目が行き届いている)であり、企業も酷い不正はしない、ということを信用していることと同義なのだと思います。

したがって、<1>キャピタルゲインもインカムゲインも本質的に同じ利益、という概念は不正の一切無い市場では正しいでしょうが、現実的には同じ利益とはならない、と素人投資家の私は考えます。

高校物理では空気抵抗を考慮しないで問題を解きますが、現実は違うのと同じです。

この辺りは、会計の素人である私よりも、公認会計士であるヒロ氏のブログを参考にして下さい。

バリュー株、グロース株という言葉があります。明確な定義はないようです。 一般的には有配で還元ステージにある企業がバリュー株、無配で成長ステージにある企業がグロース株という意味で使われることが多いと思います。米国企業は、ここの線引きが明確です。株主還元は完全にゼロで投資を最優先にしてワイドモートを築くステージ、節度

もちろんアマゾンが明日蒸発するわけはないのですが、Hiro氏のブログに記載されているとおり、株式の価値とは配当です。

無配当株も将来に出されるであろう期待配当総額によって、株価が形成されます。

まとめ

確かに高配当株に課される税金は、大きなハンディキャップになります。

しかし、配当だけが真実である、と思う私はこれからも高配当株への投資を止めるつもりはありません。

今日は、素人投資家によるソクラテスよりも洞察の深いかぶしきとうしのてつがくです。 結論を先に言えば、株式投資においては、配当だけが真実じゃ...

そもそも、シーゲル流投資においては、ポートフォリオの時価総額なんてあまり重要視しません。毎期どれだけの配当金が得られるか、それが重要なんです。

あ、ご理解頂けているとは思いますが、マネーボイスのコラムは大変素晴らしいですよ。

シーゲル流投資を実践している人も、そうではない人も一見の価値があります。

スポンサーリンク

フォローする